自律神経失調症になると、特に原因が思い当たらないのに様々な症状が現れます。
めまい、冷や汗が出る、ふるえ、緊張する場面でもないのに動悸がする、血圧が激しく上がったり下がったりする、喉が詰まっている感じがする、耳鳴り、食欲不振、胃痛、胃もたれ、下痢、頭痛、微熱など様々な身体症状から、不安感やイライラ、うつ状態、情緒不安定などの精神症状が現れることも多いです。
様々な症状が出現してくるので不安感が強くなり病院で検査を受けるが特に異常はありませんが症状があることから自律神経失調症と診断される方が多いです。
当院には過去に自律神経症状に悩んで来院された方が数多くおられました。
特に喉の詰まり・違和感、微熱、頭痛、胃腸の不調・不快感、不安やイライラの症状があらわれている方が多かったです。
針やお灸、手技療法を施しながら話をたくさんします。最近は操体法(多次元操体法)で身体にやさしく、心地いい施術を行うことが多くなりました。
患部から離れた場所からアプローチして、全身の筋膜をゆっくり伸ばすことにより、気持ちいい・心地いいと感じて頂くことで心から緩めていき、結果的に症状の改善を試みます。
症状をしっかりと把握しながらも、症状にとらわれず、まずは今ある症状はそっとしておいて、心地よさを身体と心に感じて頂きます。
操体法を受けている最中、私が色々と声掛けをしていきます。
その声にクライアント様自身から動いて頂くことで緊張がゆるんでいきます。
治療とは術者が一方的に行うよりも、クライアント様と一緒に、力を釣り合わせながら行った方が優しい刺激で身体は心地いい反応を出してくれます。
人は気持ちいい・心地いいことを常に求めています。
褒められると伸びる、子供は褒められることでいい気分になる、認められると思う。
普段から、心地いいなと思えること、気持ちいいなと思えることを探す習慣をつけていくと良いと思います。
今の生活リズムでは症状の改善が思わしくないなと思うのであれば、少しだけ習慣を変えてみて下さい。
しっかりと睡眠をとること。
食事はバランスよくとること。
軽い運動をすること。
少しの時間でもいいので、今ある症状がない時のことを思ってみてくさい。
当院で行なっている操体法は、受けてみると自分でもできるかもしれないと思われる方がおられます。
自分でやってみるという気持ちが症状改善の近道であると思います。